使い方はあなた次第! インテリアに「古物」という選択
日常生活に馴染む「古物」で芸術の秋を
秋といえば何を思い浮かべますか? めっきりと涼しくなった風に、そろそろ本格的に長袖の出番も多くなりそうなこの頃。気温の変化で感じる秋や果汁たっぷりの芳醇な果実で感じる“味覚“の秋も良いですが、芸術(アート)もまた深まる秋が感じられるテーマではないでしょうか。 すかがわのおとはまず、“視覚から秋を迎えよう“ということで、「モノを魅せる」ことで素敵な空間を生み出し、須賀川のカルチャー拠点となっているまちなかの古物屋さんにお邪魔しました。音楽会の企画や珈琲と器を楽しむイベントの開催など、発信力のあるオーナー石井さんに「秋に馴染む一品」をご紹介いただきました。
秋の夜長は「おちょこ」と「とっくり」で想像力を巡らせて
石井さんがセレクトした一品目は、古典的な絵柄の「とっくり」と、飲み口が薄くて繊細な「おちょこ」です。「昔の人はこの小さいおちょこで何度もお酌し合いながら、コミュニケーションを取っていたのかもしれないですね」と石井さん。自分の知らない昔の人の生活や思いに想像を馳せるのも、古物を選ぶ醍醐味です。スタンダードに、これから旬を迎える食材とともに美酒を味わうのも一案ですが、とっくりにシンプルな秋の野花を飾って一輪挿しにしたり、おちょこは薬味入れやアクセサリー入れなど小さな“入れ物“として役目を与えれば、使い道は自分次第で広がります。今、巷でじわじわと流行している“ミニ盆栽“もおちょこや豆皿といった器を活用するそうで、オリジナルのちょっとした「芸術の秋」を楽しむことも可能ですよ。
小さな世界に宿る美しさ「切手」と「マッチ箱」のコレクション
「小さいものは可愛い」という石井さんのお気に入りのもう一品は「切手」と「マッチ箱」です。思わず手にとってしまいたくなる愛らしさと、まじまじと見つめてしまう不思議な魅力がそれぞれに詰め込まれています。この制限された “小ささ” の中に、カラフルな色合い、個性的なデザインなど目一杯の工夫が施されているところに惹かれるのだとか。石井さんがディスプレイする際に大切にしているのが「並べてみて心地良いと思う位置」を見つけることなんだそうで、難しく考えずに好きな場所に飾ってみるのがオススメです。額物に入れたり、写真を撮ってみたりと、魅せることを追求していくとひとつの小さなアート作品に見えてくるのが不思議。色合いや感触を確かめてみたい方は、お散歩がてら、お店を訪ねてみるのが◎です。古物は「現品限り」の販売が基本なので、きっとピンとくる出会いがあるはずですよ。
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須賀川市の“古物屋“ のんびり過ごしたい注目の店
古物屋 時雨(しぐれ)
住所:須賀川市守谷舘11-1
営業日:木、金、土、日
営業時間:13:00~19:00
駐車場:2台
公式HPはこちら
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すかがわのおととは、
そこを覗けば、須賀川のちょっと嬉しい発見がある。
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