“古書店“で見つける多彩なアート!「古絵葉書」と「蔵書票」とは?

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まちなかの「古書店」には掘り出し物のアートが詰まっている!

秋の夜長といえば「読書」。本好きの方ならば、新刊や古本などは普段から馴染みがあるものですが、古本とは異なる「古書」はどうでしょうか? 古書は絶版になってから時が経ち価値が上昇している本のこと。ちょっと近寄りがたく奥深いイメージがある古書店ですが、その魅力は専門書だけではありません。須賀川市馬町に静かに佇む古書店では、郷土史や軍事本など多くの専門書の他に「古絵葉書」と「蔵書票」を取り扱っています。一度見始めたら、そのビンテージな風合いとお洒落レトロな世界観にハマってしまう方が続出するかもしれませんよ。

思わずコレクターになってしまいそうな古絵葉書の魅力

絵葉書は宛名面にある通信欄の大きさや、印字によっておおよその年代が推測できます。店内で取り扱う古絵葉書は、どれも明治以降のものでほとんどが一点物です。数が多いので全てに目を通すのはなかなか骨が折れますが、祭事、花、風景、美術、地域などのジャンル分けが丁寧にされているので、好きなテイストが探しやすくなっています。めくるごとに気になるデザインを発見して、ついつい見入ってしまうこともしばしば。なかには「お変わりなくお過ごしでしょうか」などと達筆な文章が記されているものもあり、実際に使われていた痕跡に浪漫を感じます。

本を愛する人々の感性に響く“蔵書票”とは?

本の持ち主を示す役割である“蔵書票”は、本の見返しに貼る薄い紙のこと。古くから日本では文字のみの“蔵書印”が一般的でしたが、明治時代に西洋から美しいデザインの施された蔵書票が伝わり、日本でも作られるようになりました。蔵書家の自慢の書籍に使われるだけあり、手の平に収まるほどの紙片に発揮される豊かな表現力は見事で、美術品として世界中にたくさんのコレクターがいます。心移りしながら選んだ古絵葉書と蔵書票を木村徳蔵古材額縁商店の額縁に飾れば「ずっと眺めていたくなるアートな一枚」の完成です。古書店の素敵な一面を覗きに、皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。

古書 ふみくら
住所:須賀川市馬町1-3
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜日(不定休有)
TEL:0248-72-7753
FAX:0248-72-7763
公式HPはこちら

すかがわのおととは、
そこを覗けば、須賀川のちょっと嬉しい発見がある。
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